- 揉み返しとは何だろう!
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セラピストにとって、「いったいどのくらいの強さで施術をすればいいのだろうか?」という疑問を感じた経験はありませんか。
「揉み返し」というのは、特に定義があるわけではありませんが一般的に使われている言葉です。セラピーを施すことで楽になったりと、好ましく感じる変化だけではなく、だるくなったり、痛くなったり・・などが起こることがあり、これが「揉み返し」と言われるのです。
一生懸命に施術して「ああ、スッキリした―」と喜んでもらったはずなのに、翌日になって「何だか痛くなっちゃったんですけど・・」などのクレームを頂いたり、逆に「もっと強くして!」とリクエストを受けたけど本当にそんなに強い圧で大丈夫なのかな、と不安に感じる経験がありませんか。経験を重ねることで「こんなタイプの方はこのくらいの圧で大丈夫かな」という「感覚」は自然と養われるものですが、実は筋肉の解剖生理を理解することで、より安全に・効果的に施術のためにはどんな圧のかけ方が良いのかが分かるようになり、揉み返しや他のトラブルも防ぐことができるのです。
しかしながら、この一見不快な症状も、カラダにとって必要なプロセス(=好転反応)も含むことも意味しています。出来ればそのような症状が一気に起こりすぎないように、強い刺激を求めるクライアントなどは特に施術の方法や長さを考える必要があります。東洋医学の刺激量の考え方や、筋肉学を理解することはセラピストにとってとても大切なことなのです。
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